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ゴールドマン・サックスは2016年5月10日のレポートで

、金相場の予想を上方修正しました。前回2月のレポートでは世界経済不安リスクは行き過ぎで金価格は1年後に1,000ドルまで下がると予想していましたが、今回は1,150ドルに修正。

ただし、全般的な先行き弱気予想はそのまま維持しています。

2016年初めの世界同時株安からは、米国株中心に立ち直り原油価格も上昇 、しかし、為替相場のドル安是正や円高、 、そして金相場は一時的に1オンス1300ドル超えまで上昇。


前回はFRBが年3回の利上げを行うとゴールドマン・サックスは考えており、ドル高進行・世界経済減速不安は行き過ぎとの考えから、金投資家の多くの予想に逆らって金相場弱気を唱えていました。世界経済不安(中国・原油・マイナス金利)は行き過ぎで金相場の売りを推奨(2016年2月15日)

今回も基本路線は変わっていません。ただし、彼らの予測に反して、金価格が上昇していることから折衷的な予想になったのでしょう。

ゴールドマン・サックスの金価格予想

  • 3か月後:1200ドル
  • 半年後:1180ドル
  • 1年後:1150ドル

金価格が現水準から上昇するリスクは限定的であるように思われる。今後3-12カ月間に米金融当局がタカ派色を強めることや最終的に他の主要中銀との金利差が広がること、それに伴い緩やかにドルが上昇することなど、金価格が抑えられる原因となる要素は数多くある。ブルームバーグ:金相場予想を上方修正

この時点では3月利上げの可能性すらあった。

単純に米経済の好調とともにFRBは利上げを行い、、米金利上昇にあわせてドル高が進み、金価格は下落というのがゴールドマンサックスのシナリオ。しかし、銀行のエコノミストは、今後一年間に100ベーシスポイントから50ベーシスポイント(0.50%)に利上げ幅の予想を修正。利上げは9月の可能性が最も高いものの、利上げ回数も1から2回程度。

つまり、ゴールドマン・サックスは利上げによる金価格の予想には変化がないが、利上げ幅と回数が減った分だけ、目標金価格も引き下げた格好。今年に入り、予想を外しているとはいえ、このシナリオ通りに動く可能性もある。その場合はドル高円安も再開するだろう。

強まる世界経済リスク懸念を世界の投資家達が懸念中

ゴールドマン・サックスが米経済に対してやや強気の予想を打ち出しているのに対して、ヘッジファンド勢や一部経済学者が先行き悲観的な事はすでにお伝えしている通り。現在の金価格上昇の一端に中央銀行への信頼が薄れていることがあると思います。量的緩和バブルの崩壊はいつ

亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」でもソロスファンドで活躍したスタンレー・ドラッケンミラーが株式の強気相場は力尽きて金の組み入れ比率を最高にしていることと、マイナス金利や黒田バズーカ砲に対して懸念ありと書いています。

エリオット・マネジメントを率いるヘッジファンド運用者で資産家のポール・シンガー氏は四半期ベースでここ30年で最高のパフォーマンスを示している金相場に関して、回復は始まったばかりである可能性が高いとの見方を示した。スタン・ドラッケンミラー氏ら世界の投資家が、前例のない金融緩和のインフレへの影響について検討していると表明している。ブルームバーグ

エリオット・マネジメントのポール・シンガー氏の意見もやはり自国通貨切り下げに懸念。

  • 金保有について他の投資家も賛同し始めるかもしれない
  • 世界の中央銀行当局者たちが、自国通貨の切り下げに重点を置いている
  • 中銀の判断への信頼感が低下すれば金価格の上昇は続く可能性あり
  • 2016年1-3月の金相場は、上昇の始りかもしれない。

金価格の上昇に注目しているのは、まだ一部の投資家に過ぎないという意見。

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